Cocoknots

株式会社ココノッツ

君島邦雄のココノッツブログ

ココノッツ創立者であり現在は取締役会長の君島邦雄が
広報や医療に関する話題を中心に日常感じたことを勝手に書いています。

君島邦雄のココノッツブログ

ココノッツ創立者であり現在は取締役会長の君島邦雄が広報や医療に関する話題を中心に日常感じたことを勝手に書いています。

今年の去年今年

2011.01.12

昨年の秋あたりから、なんとなく写真を撮りたいと思い始めました。特定の被写体を撮りたいというよりは、写真というものを撮りたい、カメラのシャッターを切って画像をつくりたい、とまあ、そんなカンジなんです。
父親が遺したレンズが霞んだクラシックカメラもあるし、平社員の安月給をはたいて買ったフィルム用の一眼レフもある。しかも2台もある。勤め先のゴミ捨て場から拾って来てレストアした往年の中型カメラもある。レンジファインダーカメラに名玉と呼ばれるレンズも持っています。もちろんデジタル一眼もあるし、コンパクトなデジカメも持っています。三脚もあればカメラバッグは3つも持ってます。撮影するには何の不足もありません。いやあり過ぎです。にもかかわらず、ここン十年、本気で写真を撮ったことがありません。友人たちと旅行に出かけても、デジカメのシャッターを押すのは数枚程度。記念写真やスナップは同行の友人に任せっぱなしです。
そろそろやってみるかと、そんな気持にはなったのですが、なかなか重い腰が上がりません。
名所旧跡などに行くとオジサンたちが立派なカメラをぶら下げて大勢歩いています。あの人たちと同類と思われるのは面白くない、という気持があります。しかし、現実を直視すれば、どこから見ても同類には違いないのです。それが、行動を躊躇わせます。
できることならばアンリ・カルティエ=ブレッソンとか木村伊兵衛とか、あのような写真を撮りたい。しかし、最近は肖像権がやかましくて、うっかり街中で人物に向けてシャッターを切ることができなくなったと聞きました。20代の頃のことですが、浅草伝法院の角の古着屋のおばさんにカメラを向けたら「写すんじゃないよ!」叱られたっけ。それ以来、肖像権とは関係なく、知らない人を写すのが怖くなって今日に至っております。
そんなわけで、その気だけはあるんですが、行動に移すことなく年が明けました。 
  シャッターを切ることもなく去年今年     〈kimi〉

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