Q4
広報と広告の違いを整理すると、次の表のようになります。
「スペース」というのは、新聞や雑誌の広告面(の大きさ)のことです。新聞広告をするときは、15段(全面広告)とか3段突き出しといった単位でスペースを購入します。「時間」というのは、CMの秒数をなどです。15秒とか30秒という時間を広告主は買っています。 広告としてスペースや時間を買ってしまえば、その内容は広告主の好きなようにできます。いくつかの広告規制はありますが、原則としては言いたいことが言えます。
ところが、パブリシティ(メディアへの情報の売り込み)の結果、メディアに記事やニュースとして取り上げられた場合、そのマター(たとえば新製品とか企業買収とか) のどこにポイントを置くかは、会社側の説明やリリースの文面がいくら強調していても、記者が独自で判断することになります。 それが「報道の自由」です。だから、報道されてから「なんだ、これは。こちらの意図が全く書いてないじゃないか」と社長が怒り出すといった事態がときどき起こります。これは広報の宿命ですが、その社長さんは上記のような広報と広告の違いをご存じないのです。
また、広告はBuy me.で広報はLove me.だと、広報関係者の間では昔から言い伝えられて来ました。わかったようでわからない表現ですが、 ある一面を表現してはいるようです。