Q3
広報を仕事にするとなると、一般の事業会社で広報部門に配属されるか、PR会社に就職するか、どちらかになるでしょう。
企業によって広報セクションが担う業務の内容は大きく異なりますので、そこで求められる能力や人材もそれによって異なります。 また、日本の企業と外資系の企業でも異なっています。
日本の大企業(残念ながら中小規模の企業では広報セクションを持っているところはまだ少ないのが現状です)では、 広報の担当者は社員の中から選ばれることが多いようです。新入社員として配属されることもあれば、営業など他部門で何年か経験を積んでから、適正を判断されて配属されることもあります。つまり多くの日本の企業では、広報セクションに配属する目的で広報の専門教育を受けた人や経験者を採用することは少なく、広報部門へ配属されてから広報の勉強をするケースが多いと思います。
それに対して、外資系(外国の会社の支社や日本法人)やベンチャー企業、新興IT企業などでは、広報経験者を中途採用するケースがほとんどです。そのような会社が期待しているのは、即戦力として国内での広報活動をした経験とノウハウを持っていること、外資系ではトップや親会社と緊密なコミュニケーションがとれること、つまり英語ができることです。 多くは
1)PR会社での実務経験を持っている、
2)他の企業で広報経験がある、
3)欧米の大学等でPR課程を修了し、米国の親会社で採用され日本に送り込まれている、
4)日本企業の米国法人などでPRの経験を持っている、
といった経歴が多いようです。
まずPR会社に入社することを目指す。そして英語を習得する。これが現実的なキャリアパスの方法かもしれません。PR会社は新卒も中途入社も募集しています。PR会社の仕事と企業の広報部門の仕事には多くの相違点がありますが、それでもPR会社での経験は大きく役立ちます。