Cocoknots

株式会社ココノッツ

君島邦雄のココノッツブログ

ココノッツ創立者であり現在は取締役会長の君島邦雄が
広報や医療に関する話題を中心に日常感じたことを勝手に書いています。

君島邦雄のココノッツブログ

ココノッツ創立者であり現在は取締役会長の君島邦雄が広報や医療に関する話題を中心に日常感じたことを勝手に書いています。

来年の課題

2008.12.31

大晦日になりました。
早起きというほどでもありませんが、今朝は7時半に起きて昼過ぎまでずっとテレビを見ておりました。
いや、つまらないですねえ。再放送と企画を無理矢理ひねり出したとしか思えない安手の特番ばっかり。
テレビプロを見ても、夕方までそのような番組がずらりと並んでいます。NHKだって紅白の番宣ばかりです。これではとても数字は稼げません。テレビの媒体価値はどんどん下がるばかりです。
魅力的なコンテンツをつくるにはお金がかかる。タレントの出演料や装置、ロケ代などにもお金はかかるでしょうが、一番お金がかかるのは「クリエイティブな才能を集めること」でしょう。ところがその裏腹で、才能には数に限りがある。
80年代から90年代にかけて、日本の小説がつまらなくなったのは、コミックに才能が奪われたからだ、と言われました。そのコミックに陰りが見えて、才能は再び小説に向かいつつあるようです。
2月にはまた日本の広告費の統計が発表されると思いますが、昨年の統計でも、ここ数年、広告費がネットに流れているのは明らかです。金の流れに対応して、才能もまたそちらに流れているのでしょう。それでもテレビは番組を流さなければなりません。やっつけ番組で埋めるしか方法がない。それが視聴率を低下させ、視聴の質を落とす。スポンサーはテレビに広告費を回さず、さらに番組の質が落ち、媒体価値を下げるという悪循環です。
テレビとは異なる要因もありますが、新聞もまた悪戦苦闘しています。
これらの媒体価値の変動に敏感なのは当然のことながら広告界です。鈍感なのは広報界(こんな単語はあまり聞きませんが)です。
私たち広報を仕事にしている人間は、新聞、雑誌、テレビなどの媒体がアプリオリに存在しているという前提で仕事をしています。それがいまや根底からくつがえろうとしています。ところが、それに目を向ける広報人(という単語もあまり聞きません)はほとんどいないようです。
いまの経済状況は、媒体(報道機関)のパラダイムシフトをさらに加速させるでしょう。広報の手法そのものを再検討しなければならない時が来たようです。それをCocoKnotsの来年の課題にしたいと思います。
それでは、皆様また来年。〈kimi〉

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