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株式会社ココノッツ

君島邦雄のココノッツブログ

ココノッツ創立者であり現在は取締役会長の君島邦雄が
広報や医療に関する話題を中心に日常感じたことを勝手に書いています。

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ココノッツ創立者であり現在は取締役会長の君島邦雄が広報や医療に関する話題を中心に日常感じたことを勝手に書いています。

ここに書いてあったのかあ

2023.07.6


今日7月6日付朝日新聞の「声」欄に「『させていただく』違和感あり」というタイトルの投書が掲載されていました。
「させていただく」表現に違和感というか、抵抗感を抱く方が高齢者を中心に多いような気がします。かく言う私もそうでした。
ところが、あるときからさしたる抵抗感がなくなって使い始めました。そのきっかけは司馬遼太郎が「この語法は浄土真宗の教義上から出たもの」と書いているのを読んだからでした。
ところが、それが作家の膨大な著作のどこに書いてあったのか、すっかり忘れてしまいました。どこだったかなあと、著書を何冊かめくってみても見つからず、サイト検索してもヒットせず、あきらめていたら偶然1ヶ月ほど前、それを再発見したところだったのです。
朝日文庫「街道をゆく24 近江散歩 奈良散歩」p.11~12。
司馬は言います。
「真宗においては、すべて阿弥陀如来-他力-によって生かしていただいている。(中略)この語法は、絶対他力を想定してしか成立しない。『お蔭』が成立し、『お蔭』という観念があればこそ、『地下鉄で虎ノ門までゆかせて頂きました』などと言う。(中略)この語法は、とくに昭和になってから東京に浸透したように思える」
そういうことなのか。それなら使ってもいいかな、などと極めて非論理的ではありますが、考えたのでした。
ちなみにわが家の菩提寺は禅宗、曹洞宗なんですが。

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