急がば回れ
2016.06.24
JR中央線の駅の近くに、カウンターだけの小さな中華ソバ屋があります。近頃流行の豚骨魚介系などとはかけ離れた澄んだスープで、フアンも多いようです。しかし、どうも気に入りません。会計を仕切るオバサンが統制派だからです。座る席はオバサンが指定します。雨の日に行くと長い傘なら店の前の傘立てへ、折りたたみなら畳んでイスの下へと指示されます。「ラーメンお願いします」と言う客には「中華そばですね」と言い替えます。この店ではラーメンは中華ソバなのです。
麹町のおでん屋には二度と行きません。この店でも席は指定されます。それも相席で詰め込まれます。それだけならがまんできないわけではありませんが、飲んでいる間に2回も席替えを命じられました。効率よく空席を埋めるためです。
中華ソバ屋の方は単にオバサンが「仕切屋」性格の持ち主であるだけのことでしょう。しかし、おでん屋は許せません。顧客、それも飲む客のことをまったく考えず、効率優先、利益優先で商売しようとしているからです。規模の大小を問わずどこの企業にもありがちなことです。急がば回れ、あわてる乞食はもらいが少ない・・・昔からいろいろに言われてはおりますが。