誰も住まない町の列車が来ない駅
2014.04.7
福島県南相馬市の小高地区は福島第一原発から20km圏内にある。現在住民はこの地区で夜を過ごすことができない。つまり住めない。昼までも町ではほとんど人影を見ない。パトカーだけが巡回している。常磐線は不通のまま。列車も乗客もいない小高駅は何事もなかったように存在していた。駅の自転車置き場には、帰還できない所有者をあの日から待ちつづけている自転車が並んでいた。2014年3月31日撮影。医学ジャーナリスト協会第2回被災地取材ツアーに参加して。