カテゴリー:「よもやま」の記事
スマホ、逝っちゃいました
2016.12.13
夜の間に100%充電し、朝、そのまま電車に乗って5分ほどスマホを使っていたら、突然画面が真っ暗になってしまいました。
数ヶ月前から電池の様子がおかしくなりました。充電量が50%をを切ると、急激に放電してしまうのです。それでもだましだまし使っていたのですが、とうとうお亡くなりになったようです。
オフィスに着いて、念のため充電コードを差し込んだら、一瞬にして100%と表示されました。なんだこりゃ??? 何はともあれスマホの電池の信頼性が著しく低下したことは間違いありません。
これを機会に、A社のスマホを解約してB社のスマホに乗り換えることにしました。覚悟はしていましたが、午前10時30分にオフィスを出て、すべての手続きが終わり、吉野家の“牛丼並アタマ大盛”を掻き込んで帰着したら午後2時30分になっていました。仕事をな~んにもしていないのに疲れ果てました。半日仕事ですね、スマホの機種変更は。
南房総にて
2016.12.12
所用があって週末に千葉県の館山へ行きました。ついでに以前、ある方がネットで紹介していたコーヒーの焙煎をやっている店を訪れました。
畑の真ん中と書きたいところですが、なんだかわからないな~んにもないところにバラックのような建物が建っていました。
焙煎所なので、いろいろな産地のコーヒー豆を売っています。店内には木製のベンチがあって、そこで煎れたてのコーヒーを飲むこともできます。
まだ若いご主人は、この土地が気に入って、東京でのサラリーマン生活を切り上げてこの店を始めたのだとか。コーヒーも、奥さんがつっているというブラウニーも大変おいしゅうございました。
こういう生活、いまからやろうとは思いませんが、毎日ビジネスの世界で生きていると、たまにはこのような別世界に触れることで心が和みますね。
豊洲のラッシュアワー
2016.12.06朝の出勤時間帯に話題の豊洲というところに行きました。市ヶ谷から有楽町線に乗ったのですが、有楽町を過ぎ、銀座一丁目を過ぎ、新富町を過ぎても車内は一向に空きません。ところが豊洲へ着いたらみんな降りて電車はガラガラになってしまいました。ホームがあまりに混雑するので、ホームの反対側に空の電車を停車させていて、通路として利用させていました。こんなの初めて。
この駅、ほんの少し前に大工事をして拡張したはずなのですが、それでもラッシュアワーには容量が足りないようです。豊洲で降りた大量のサラリーマンたちは、あっという間に林立するビル群のなかに吸い込まれて消えて行きました。
秩父夜祭り
2016.12.0512月3日は秩父夜祭り。一度見たいとは思っているのですが、交通機関から続く大混雑を怖れて、今年も行きませんでした。
秩父夜祭りのニュースに接するたびに思い出すエピソードがあります。
会社の先輩Tさんは、その年の夜祭りを何ヶ月も前から楽しみにしていて、終業と同時に秩父へ駆けつける予定を立てていました。その日は朝からウキウキしている様子。そのために買った新しいカメラを入れたバッグを会社に持って来ています。同僚はみなそれを知っていて、Tさんの仕事が終業時間までに終えられるように配慮していました。ところが、終業間際に上司から仕事を命じられてしまいました。必ずしもその日のうちに終わらせる必要はなさそうでしたが、実直にして気の弱いTさんは、その仕事は明日にしますとはどうしても言い出せませんでした。私を含めて同僚もみな、独裁的で感情的な上司(当時はまだパワハラという用語はありませんでした)に向かってTさんをサポートする勇気はありません。かくしてTさんは秩父夜祭りへ行くという何ヶ月も温めてきた計画を断念したのでありました。
それから何年か経ってからTさんに尋ねたところ、その後も夜祭りには行っていないという答えが返ってきました。写真を趣味にしているという話も聞きません。
趣味ってものは
2016.12.01数年前から職員向けのセミナーの講師を務めている政府系機関の女性から、先ほどメールを頂戴しました。
「私も来年で還暦に。遠い話かと思っていましたが早いですね。私は、無趣味で模索中 。何をしたいのかわからない状態で時間だけが過ぎて行く感じです。 もし人生においていいアドバイスがあれば御伝授 いただけると嬉しいです。」
さて困った。そんなアドバイスができる人間ではありません。
一つだけ思い当たることは、「趣味を持とう」と思っても持てるものではないだろうということです。定年になったら写真を趣味にしようと思い、退職金で高級カメラを買っても、数年で飽きてしまうという話をよく聞きます。実際に周囲に2~3の実例があります。そのような人たちは、「写真を趣味にしよう」と思って高級カメラを買ったのかもしれません。
今度京都に行ってみたいなあ、次は竹田城を見たいなあとあちこち出かけているうちに、ひょっとしたら旅行 が趣味なのかも・・・と気づくようなのがいいんじゃないでしょうか。東京ドームの嵐のツアーに行った次は大阪のツアーに行ってみた。 知らないうちに立派な嵐の追っかけになっていた、というのもありでしょう。
自分がやっていて楽しいと思うことをやっていれば、他人がそれを趣味だと認めてくれる。そういうものではなないですかねえ。
吉田秀男と永井龍男
2016.11.30
永井龍男という小説家がいました。小学校を卒業しただけの学歴で文藝春秋の編集長になり、小説家、随筆家として知られ、文化勲章を受章しましたが、いまはほとんど忘れられています。この人の小説が好きで、かなり集めて読んだ時期がありました。
その永井龍男に「この人 吉田秀雄」という一冊があります。例の「鬼十則」を書いた電通の四代目社長です。電通の周年事業で請われて伝記を書いたもの。著者も吉田と面識がありました。その本があったはずだと書棚を探したら見つかりました。
「鬼十則」の項を開くと、
二十六年七月の五十一周年記念日に、「全社員、広告の鬼になれ」と呼びかけた秀男は、一ヶ月後さらに「鬼十則」を執筆して、全社員に配布した。
(「鬼十則」の引用省略)
商業放送の目鼻がついて、ほっと一息つく間もなく、そういう自己に鞭打ったのがこの「鬼十則」と見てよかろう。自己を鞭打ち、自分はかく心がけていると、全社員に示したからこそ真剣さが上わずらずに伝わってくる。事実この十則を、社員に復唱させるようなことを、秀雄は決してしなかった。
61年後、この「鬼十則」そのものがいまのように鞭打たれようとは、吉田秀雄も永井龍男も、思いもしなかったでしょうね。
因みに、この本の出版元は朝日新聞社です。
残念です
2016.11.28書店街には学生時代から馴染んできましたが、この20年来、古書店にはあまり入りません。じっくり珍しい本を探す時間と心の余裕がなくなりました。あの本を見つけようという目的がほとんどなくなったこともその理由でしょう。変わって、ベストセラーではない地味な新刊書を見に書店街へ出向くようになりました。
ネット書店で買う頻度の方が圧倒的に多くはありますが、あれこれ本のタイトルを眺めて回ると、「ああ、こんな本を読みたいなあ」と、買いもしないのに刺激を受けることができました。そういう一軒が、岩波ブックセンター信山社でした。それが破産したそうです。とても残念としか言いようがありません。
http://digital.asahi.com/articles/ASJCX5RZHJCXUCVL02Q.html?iref=comtop_8_03