悩みっぱなし
2016.03.30先週から悩みっぱなしです。広報セミナー用のパワーポイントを大幅に再構成しようとしているのですが、どうにもうまくまとまりません。
長い間講師をつとめているのですが、昔の大学教授のように毎年同じことをしゃべってすませられるほど、いまの世の中は甘くはありきません。広報の世界もどんどん変化しています。受講者の興味や関心も少しずつ変わって行きます。そこで数年に一度、講義内容を大きく組み直すことにしているのです。
しかし、マイナーチェンジを重ねて熟成させたコンテンツをガラガラポンするのは容易なことではありません。どうしても、変えられない変えたくないという潜在意識との葛藤が生じてしまいます。古めかしくなった企業で意識改革をするのが難しいのと同じようなものかもしれませんね。
無法地帯麹町
2016.03.25弊社のオフィスは、住所こそ平河町ですが、ほぼ麹町です。この東京のど真ん中は、実は交通ルール無視がまかり通る無法地帯なのであります。さすがに上下6車線の麹町大通りでは見られませんが、脇道では横断歩道以外での横断は当たり前。交番の前でも平気です。信号が赤でも車が来なければ堂々と横断して行きます。初めてこのあたりで働くことになった人は一様に驚くようです。
一人でもやりますから「赤信号みんなで渡ればこわくない」ということではなさそうです。聞くところによれば、これはニューヨークと似ているそうです。車が来ないのに横断しないのは不合理だということしょう。この街で働いている人たちはニューヨーカーと価値観を共有しているのでしょうか、道路の横断に関してだけですが。
入庫って?
2016.03.24日本は来月から新年度が始まります。学校に入る人は入学、会社に入るなら入社、銀行なら入行、国の機関に入るのは入省あるいは入庁。このあたりは常識の範囲ですが、農林中央金庫に入るのを「入庫」と呼ぶことを昨日の日経新聞朝刊5面で初めて知りました。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の次期理事長に決まった高橋氏のご経歴の中に出て来ました。なんだか物品倉庫みたいですね。
これに倣うと、病院に勤めると入院、学校に勤めると入校、幼稚園の先生になると入園、県議会に職員として就職すると入会ということになりそうです。特別養護老人ホームの介護職員となるとちょっと難しい。たぶん「ニューム」でしょう(^O^)。
コンサルタントって?
2016.03.23テレビのコメンテーターの学歴詐称が話題になっています。10年以上もその世界で仕事をしてきたのですから、一定の評価に足るコメントはしていたのでしょう。それらのコメントに関してはとくに印象に残っていませんが、経営コンサルタントという肩書きには少々気になるところがありました。どのような会社のコンサルをしているのかな?と。今回の騒動起こってから、その実績はなかったと報じられています。ただのタレントだったということなのでしょう。
過去にもいろいろな事件に「コンサルタント」と自称する人たちが関わっています。どうもコンサルタントという肩書きは胡散臭い。信用しがたいイメージがつきまといます。
これは困ったことです。なぜなら、私の名刺には「広報コンサルタント」と印刷されているからです。
広報は広告宣伝より多くの予算が必要です
2016.03.22先週の金曜日に書いた「たぶんこれまでどなたも書いておられないと思われる内容が二つ」のもう一つの方は、「広報はお金がかからない活動なのに、どうして予算が必要なのでしょう」という問いに対する答えです。
広告宣伝部の予算と広報部の予算の違いは媒体費のあるなしの違いである、と言いきってしまいました。実際には媒体費に多少の広告制作費が加わりますが。
広報はお金のかからない宣伝だという古典的な認識がいまに至っても続いています。しかし、これは誤った認識です。広報は、いまや社会やステークホルダーとの双方向のコミュニケーションを担う業務へと変化しています。ミッションが拡大しつつあるのです。そうなると、広告と広報といった二元論はもはや通用しません。
そこで再び予算に戻りますと、広告宣伝部の予算から媒体費と制作費を除くと、残りはほとんど人件費と事務費しか残らないのに対して、広報部ではもろもろの活動費がより多く必要になるはずで、そこで比較すれば広報予算の方が多くなるのが当然なのです。
企業広報は無形資産を増加させる活動
2016.03.18昨日の朝活でもお話したことですが、「広報会議」4月号に書いた原稿の中に、たぶんこれまでどなたも書いておられないと思われる内容が二つあります。その一つは、企業広報は売上や利益に貢献するのかという問いに対する答えです。この問いは実に厄介で、予算を握っている経理や予算執行に目を光らせている監査部門の人たちから発せられると、なかなかうまく答えられません。
企業広報が財務諸表の損益計算書(PL)に反映されないのは事実だからです。厳密には反映されるはずなのですが、時計の短針のようなもので、毎年のPLを追いかけてもその動きを捉えることができません。これは貸借対照表(BS)においても同じことです。しかし、その会社がM&Aで合併するとか売却されるということになると、長年の企業広報によって築き上げられたレピュテーションやブランドは精密に評価されて「のれん」というかたちで数字化されることになります。
つまり企業広報とはは無形資産を増加させるための活動と定義されるのです。
これ、私が言い出しっぺだと思うのですがね(エヘン!)。
司会進行の不手際で・・・
2016.03.16シンポジウムやパネルディスカッションて、必ずと言ってよいほど時間が延びますね。そしてお決まりのように「司会進行のい不手際で、予定の時間を超過してしまいましたことをお詫び申し上げます」というコメントが発せられます。あれって、確信犯なのでしょうか。
そもそもパネリストの人数に対して時間枠が短すぎることが多いようです。冒頭のパネリストによるプレゼンテーションは、一人5分と決められていてもほとんど守られない。慣れていない方は発言のポイントを絞り込めず、よい機会だからとあれもこれも盛り込みすぎます。これは運営側の怠慢でもあります。事前チェックが甘いわけですが、エライ方だったりすると、「多すぎますよ」とも言えない事情が発生します。
そして、残り時間が5分もないのに「それでは最後にお一人ずつまとめのご発言をいただきます」などと司会者やコーディネーターが促すのはどういう神経なのでしょうか。予定時間を過ぎると聴衆の集中力は目に見えて低下します。長々とディスカッションにつき合ってきたほぼ全員が「早く終わればいいのに・・・」と思っていることをご存じないのでしょうか。
要するに聞き手のことを考えることなく自己満足でやっている結果なのでしょうね。こんなところにも顧客志向が求められるのだと思いますよ。
ストラテジック カンパニー
2016.03.15某社の説明会を見せていただいて、気づいたことがあります。世の中には戦略的な会社と非戦略的な会社が存在するのではないか。たとえば戦略を練り次々と手を打ちながら成長して来た会社と、よいものを作れば売れるという文化の中で成長して来た企業に分けられるような気がしたのです。いまの世の中に戦略のない企業はあり得ませんから、「どちらかと言えば」といった程度だし、どちらがよいという話でもない。業種によっても大きく異なるでしょう。どちらかと言えば前者はサービス業に多く、後者は製造業に多いかもしれません。単なる思いつきなのですが・・・。
(写真は本文と関係ありません)
間違いあるんじゃないの?
2016.03.14犯罪の報道を見ていて、いつも不思議に思うことがあります。容疑者が逮捕されて、容疑を認めた供述というのが、判で押したように常に「間違いありません」なのです。そんなことあるのでしょうか。
警察にも検察にも、幸か不幸かこれまであまり縁がなかったので全く無知なのですが、たとえば、
「おまえがやったのに間違いないな!」
「はあ」
といったやり取りが調書になると「間違いありません」になるのでしょうか。それとも、
「間違いなかったら、間違いないと言え」
と強要されるのでしょうか。
どちらにしても、それを警察がそのまま発表して、報道機関がまたそのまま報道する。それ、なんか「間違いある」ような気がします。
(写真は本文と関係ありません)
広報に何ができるのか?
2016.03.11東日本大震災後の約1年間は体調がすぐれませんでした。中でも胃部の不快感が続き、胃薬を飲み続けましたが、その後に受けた内視鏡検査では異常は見つからず、ピロリ菌も陰性でした。
震災後、多くの人たちがボランティアとして被災地に入りました。医療関係者は救護や救援に向かい、製薬会社は医薬品を提供し、医療機器会社は医療機器を送り、シェフは料理道具一式とともに被災地に入って暖かい食事を提供しました。元気な人は復旧作業や放射能除染に力を貸しました。
周囲には、親しい芸能関係者を伴って救援物資とともに何度も現地に足を運んだ人もいました。テレビで知られている有名人が行けば、被災者のみなさんに対し何らかの励ましにはなるかもしれません。それを否定するものではありませんが、心は動きませんでした。少しばかりの義援金も送りましたが、どこか偽善的な気分が残っただけでした。
いまは忘れられた存在となってしまったフランスの哲学者J.P.サルトルは半世紀前、「飢えた子の前で文学に何ができるのか」と問いました。結論は覚えていません。容易に結論が見つかる問いでもありません。では、被災者のみなさんを前にして広報に何ができるのでしょうか。考え続けましたが、やはり答えは見つかりませんでした。これから先も見つかりそうにありません。胃の調子は知らぬうちに回復しました。
東京は特殊だ
2016.03.10Facebook経由で知ったYahooによる分析なのですが、都道府県の中で東京は飛び抜けた電車社会であって、一人平均年800回以上も電車に乗っているのだそうです。それに次ぐのが神奈川や大阪でそれでも400回くらい。千葉、京都、埼玉、兵庫、奈良などがそれに続きますが300~100回といったところでしょうか(グラフから読みとっています)。その他の道府県はずっと少なく、それに反比例してクルマによる通勤・通学率が高くなっています。
その他のデータによっても、東京の特異性は際立っているということです。
これは重要な指摘ですね。私たち東京で生活し東京で働いていると、どうしても自分の周囲の環境が普遍的だと思い込んでしまうところがあります。そのような視点で広報活動をすると失敗するのは明らかです。
米国の人たちも、米国内の状況が世界標準だと考えているという話があります。大統領選のたびにそれを思い出させられますが、東京人も心しなければならないですね。
http://docs.yahoo.co.jp/info/bigdata/special/2016/01/?utm_content=bufferd5345&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer
あの人ならきっと・・・
2016.03.09ときどきですが、知恵を貸してほしいという相談が持ち込まれます。広報のビジネスではありません。以前の勤め先でお世話になった方だったり、個人的な関係で知り合った人だったりが、カッコよく言えば問題解決の糸口を教えてほしい、より正確に表現すれば「あいつは、役に立たないつまらんことばかり知っているから、ひょっとすると何か手がかりが得られるのではないか?」ということでお出でになります。
どちらにしても買いかぶりもよいところで、よい知恵などおいそれとは浮かびません。そのようなときには、そのテーマに関して詳しそうな人が知り合いの中にいなかったかなあ、と考えることにしています。直接は存じ上げない専門家であっても、その人と関係の深い知人はいないかなあと頭を巡らせます。
そのようにしてご紹介した方からの「専門家にたいへんよいアドバイスをいただくことができた」とのメッセージが先ほどスマホの留守電に入っていました。肩の荷を降ろしたような、ちょっとよい気分です。
そのような能力はありません
2016.03.08今日は都庁へ。しかし、またもや書類の不備で出直しとなりました。それはこちらがぼんやりだったのが原因なので仕方がありません。つくづく役所の人間になる能力は持ち合わせていないなあ、と思っただけです。
しかし、そこの窓口に置いてあったチラシには目がテンになりました。
窓口が移転するというお知らせなのですが、移転先が書いてありません。その代わりにURLが記載されていて、そこを見るように指示されています。なぜそんな迂遠なことをするのでしょう。
そのURLのサイトにも移転先が書いてありません。サイト内をあちこち探索したところ、移転先は3月末に決まるとの記載を見つけました。
謎が解けました。現時点では、このチラシは単なる移転予告でしかないのです。そういうことなら、「移転先は決定次第、下記のURLでお知らせします」とでも書くべきではないでしょうか。つくづく役所の人間になる能力とはどのようなものだろうか、と考えさせられたのでありました。
お茶もしくはミネラルウオーターに関する一考察
2016.03.07今日はだいぶ暖かくなりました。こういう日にお得意先にうかがうと、お茶が出てくるかな出てこないかなと少々気になります。今日は出て来ませんでした。
外資系の会社から国内の会社に転職して驚いたことの一つにこのお茶出しがあります。外資系では、役員への来訪者以外にはお茶も水も出しませんでした。そもそも客に湯茶を出すという発想自体がありませんでした。ところが日本の会社では必ず出す。それも女子社員がおずおずと運んでくる。それに驚いていたら、管理職者同士が打ち合わせをしている席にもお茶が運ばれてきてさらに驚かされました。さすがにいまではやっていないでしょうけれども。
大雑把には外資系では出ない日本の会社では出るという傾向が認められますが、必ずしもそうとも言えません。外資でも必ずペットボトルのお茶やミネラルウオーターを出してくださる会社もあるし、日本の会社でもまったく出てこない会社もあります。資本の違いよりもその会社の文化の違いと考えた方がよいのかもしれません。ひょっとしたら訪問した私たちを評価した上で出す価値があるかないかを決めておられるのかも・・・恐ろしや。
その価値はどこから?
2016.03.04製薬会社や医療機器会社のほかにも医療関連の企業はたくさん存在します。その多くは製薬会社や医療機器会社や行政や保険者等に対して製品やサービスを提供するもので、患者さんや一般社会からの距離がさらに遠くなるのが特徴です。しかし、これらの企業が生み出す価値の源泉が患者さんや健康診断を受ける一般市民であることには変りがありません。言い換えれば、国民が払っている健康保険料や自己負担している医療費や検査料、税金などが回り回って、それら医療関連企業の売上や利益になっているわけです。そこのところをお忘れにならないよう、くれぐれもお願いしておきます。
(写真は本文と関係ありません)
□と✓の共存に関する考察
2016.03.03お役所と仕事をするとほんとにストレスを感じます。いろいろ不都合なこともありそうなのでそれ以上書くのはやめておきますが、本日は助成申請のために某省の出先機関へ出向きました。2回目です。前回は書類の不備、記載の誤り、書類と書類の整合など重箱の隅をあれこれチェックされました。そこで書類を修正しての再挑戦です。
今日の担当は前回とは別の方。「前はあの方でしたが・・・」と暇そうにしている前回の方を指すと、〈私じゃダメだと言うのかあ~ アン?〉というわけではないでしょうが、「(私で)構いません」と冷たい返事が返ってきました。
書類を改めて舐めるように点検された本日の担当氏は、前回の担当氏から指摘されたにもかかわらずそのままにしてあった個所は素通りして、別の個所について鋭い指摘を連発されました。同じ担当でも関心を持つポイントは違うようで、人間がやることだものなあと、それはそれで理解できないことではありません。
驚いたのは別のことです。書類のフォーマットはwordで提供されていました。□ の部分に✓をつける個所があったのでPCで✓を入れました。□ は消えて✓だけが記入されていました。それを発見した担当者氏は、「あっ、□ がない」とつぶやき、おもむろに✓の回りにボールペンで □ を書き込んだのでありました。
ちなみに、多くのIMEで「ちぇっく」と入力して転換すれば☑が、またwordでは✓の部分を「囲み線」にすればめでたく□の中に✓が収まることを会社の戻ってから知りました。
Facebookというものは・・・
2016.03.02Facebookが広報にどれだけ役立つのか、という議論はさておき(実はよくわからない^^;)、
そもそもFacebookを始めたのは仕事に役立てようという意図からでした。
現在の自分のニュースフィードを見ると、明らかにいくつかのテーマに分かれます。仕事に関連するものとしては医療の情報。医療ジャーナリストなどの「友達」からの書き込みやシェアされた情報が表示されます。ビジネスやIRの情報も少し。他からは入手できない情報が手に入ったりもしますので、そういう意味では仕事に役立っていると言えます。
しかし、圧倒的に多いのは私的な、あるいは趣味に関連する情報で、これがどんどん自己増殖を続けております。どれもこれもしょうもない情報ばかりで、少々しんどくなってきてしまいました。自業自得と言えばそれまでですが、これがFacebookというものなのかもしれませんね。
答えは一つではありません
2016.03.01昨日に続いてのお知らせです。これも弊社サイト トップページのWhat’s Newに掲載しておりますが、本日発売の「広報会議」誌4月号の新年度特別企画「『広報活動&ソーシャルリスク』Q&A式ハンドブック」の広報活動のページの執筆を依頼されました。
広報の担当者が上司や他部門の人などからいろいろな質問をされる。それに答えるためのQ&Aをつくりたいという企画趣旨でした。それはよい企画だなあと大賛成しました。社内のあちらこちらからの、時にはイジワルな質問にさらされて苦慮した経験を何度もしていたからです。
すると、編集部が現役担当者のみなさんから質問を募り、18のQに集約して突きつけられました。それを読んで、気安く引き受けるのではなかったとつくづく反省しました。自分自身が答えに窮した質問ばかりです。最も頭を悩ましたのは、答えは一つではないということでした。その質問を発した相手、たとえば上司なのか、予算執行のサインをする経理担当者なのか、他部門のトップなのかなどによって、答えの中身は変える必要があります。そこを間違えると、まったく理解されません。しかし原稿の字数は限られています。どこから切り込もうか、それを考えるために2週間ほど前の週末がつぶれてしまったのであります。
「広報の仕掛け人たち」発刊されました
2016.02.29弊社サイト トップページのWhat’s Newにも掲載しましたが、このたび宣伝会議社から「広報の仕掛け人たち PRのプロフェショナルはどう動いたか」(日本パブリックリレーションズ協会編)が発刊されます。10年ほど前に同じ題名の本が出版されていますので、その第二弾ということになります。
PR会社とそこで働いている人たちが実際にどのような仕事をしているのかを、多くの人たちに知っていただこう、とくにこれから広報の世界に飛び込もうと考えている学生など、若い人たちに読んでもらおうというのが企画のスタートでした。
9つの実例が紹介されていますが、ココノッツが手がけた国立精神・神経医療研究センター(NCNP)の「NCNPメディア塾」が8番目に紹介されています。
3月8日頃には書店に並ぶそうですから、ぜひ読みいただければと願っております(上の写真をクリックするとamazonに飛びます)。
ざっと読んだところ・・・と書きたいところですが、先ほど刷り上がりが届いたばかりで、他社さんのページはまだ読んでおりません。地味ながらも、これぞ広報という“いい仕事”が選ばれています。しかし、少々カタイ実例が並びました。若い人に読んでもらえるかなあとちょっと心配にはなりますが、このくらい読み込めない人は広報には向いていないので、その点は安心です・・・ほんとかな??
まだ若いのに・・・
2016.02.26弊社はいわゆる独立系、カッコよく言えばインディーズなので、仕事のほとんどは自分たちだけでお請けしております。しかし、たまには外部から「一緒にやりませんか」とお誘いを受けることもあります。
ところが、外部の方とご一緒するのはなかなかに難しい。とくにコンセプトや仕事の進め方など、波長が合うケースは少ないように思います。
数年前にお声がかかったケースも結局うまく行きませんでした。とても熱心な方で、実績もお持ちでしたが、1+1=2+αとはならずに終わってしまい、その後音沙汰がありませんでした。
数日前、その方が昨年亡くなっていたことを偶然知りました。まだ若いのに・・・。あの意欲の固まりのような方が消えてしまうなんて。とても残念です。慎んでご冥福をお祈りいたします。
人助けはむずかしい?
2016.02.25今朝のことです。始発駅から電車に乗ったので座っておりました。すると途中駅から10年ほどは年上とお見受けする男性が杖をついて乗車して来られました。右の女性はスマホから一時も目を離そうとしません。左のマスクの女性も読書に集中しているそぶり。それではということで席をお譲りしました。これも一種の老老介護でしょうか。善行を積んだなあなどという感慨は微塵も感じませんでした。
何か月か前のことです。帰りのバスに乗っていたら、ご高齢の女性が乗って来られました。すると隣の若い女性がサッと立ち上がって席を譲ろうとしました。ところがご高齢の女性は「すぐに降りますから」と固辞され、どうしても座ろうとしません。そのときです。若い女性はチェッと舌打ちして独り言ちました。「ああ、人助け失敗したあ」
ここで「宣伝」するなよ!
2016.02.24セミナーやパネルディスカッションなどに現役の企業の方が招かれることがあります。実際の経験に即したお話は他の企業にとって大いに参考になります。
そこで期待して聞き始めると、「では初めに当社の宣伝をさせていただきます」という前口上のもとに、自社の沿革、売上高、利益高、従業員数、拠点の所在地、主要製品などのパワーポイントが何ページも続くことがあります。ときには企業CMなどを流す方もおられます。はっきり申し上げますが、やめていただきたい。ときには受講料を払って参加していることもあります。貴重な仕事の時間を割いて参加しています。そこで聞きたくもない「宣伝」を聞かされるいわれはありません。
もちろん従業員の福利厚生がテーマなら従業員数のご紹介は必要です。ROE経営がテーマなら売上と利益の推移を示していただかなくては理解ができません。しかし、話のテーマと関係のない「宣伝」は無用です。
会社を代表して話すのだから会社の宣伝をしないと叱られると思うのか、せっかくの機会だから会社の認知率向上に寄与しようという健気な気持をお持ちなのか・・・。それも理解できないわけではありませんが、間違っております。自分が何のために登壇しているのか、主催者から何を期待されているのか、オーディエンスは何を知りたいのか・・・そのようなことをしっかり認識していないようでは企業人としてまだまだ甘い、と申し上げておきましょう。
頭がボー!
2016.02.23当たり前のことですが、仕事には波というものがあります。会社の波と個人の波は周期が多少異なるようで、好不調の波もあれば仕事量の波もある。会社の方は仕事量が多ければたいていは好調で、少なければ不調と比較的単純ですが、個人の場合はそうは行きません。仕事量が多すぎても疲れて不調に陥ることがありますし、仕事が少ないのも決して楽しいものではありません。
実は先週まで仕事が多くてくたびれました。企画提案はチームワークでつくり上げますが、それに加えて単行本の校正と修正。雑誌向けの原稿書きとその校正、さらに加筆。もう一つ別の定期執筆している原稿も重なりました。集中力には多少の自信がありますが、3時間ほどで頭がボーっとなって長くは続きません。徹夜仕事をするような体力気力は何年も前から失っております。
そんなこんなでこの週末も家に籠もって原稿を書くハメになってしまいました。それらの仕事も昨日でヤマを越え、そうなると今日はまた別の意味で頭がボーっとなっております。
番号盗まれました
2016.02.22昨日の日経新聞朝刊に、クレジットカードの安全対策を強化するためにカード情報を加盟店に残さない仕組みをつくるという記事が出ていました。
偶然ですが先週の金曜日、クレジット会社から突然電話がありました。怪しい使用履歴が見つかったとのこと。2日前にファッション通販サイトで20万円余の買い物をしてすぐに解約、また本日買い物をしていますが…という確認でした。若い人向け人気ブランド通販サイトなどで買い物をするわけもなく、即座に否認しましたが、どこかで私のクレジット番号が盗まれたようです。どこで? わかりません。日経の記事によると、大規模なカード情報の流出はすべて加盟店側で発生しているとのこと。ネット通販は便利にいろいろ使っていますので、盗まれる機会はたくさんありそうです。犯罪は思いのほか身近であることを思い知らされました。
それにしてもクレジット会社のモニター力はすばらしいですね。それに頼り過ぎてもいけないのでしょうが。
今日は運転見合わせだって
2016.02.19先おととい、毎朝6時55分に必ず品川駅に京浜急行が入線すると書いたら、今日は停電で横浜―金沢文庫駅間の上下線で始発から運転を見合わせたとのこと。ほめるとこうなるんですね。
しかし毎朝毎朝、どこかの通勤電車が事故や故障で遅れています。以前はこれほどではなかったような気がするのですが、どうなんでしょうか。
国土交通省の資料には、以下のように書いてありました。
・平日の2/3以上の日で遅延が発生している路線が、全51路線中16路線(約30%)ある。
・これらの慢性的な遅延は、3事業者(JR東日本、東京メトロ、東京都交通局)に集中している。
・東京メトロ、東京都交通局で遅延が慢性化している路線は、郊外から直通運転を実施している路線であり、相互直通運転により遅延が拡大していることがうかがえる。
(遅延対策ワーキング・グループ報告資料より)
実感の通り、遅れは日常化していることがデータでも示されているようです。
やっかいなこと
2016.02.18これまであまり広報活動をしてこなかった会社や団体から、記者発表をしたいので手伝ってほしいというお話をいただくことがあります。ご経験がないのですから、一つひとつお教えして行きます。それは私たちの仕事そのものですから、ご遠慮なくなんでも聞いていただきたい。なんでもアドバイスいたします。
しかし、やっかいなことがあります。それは、発表してやるのだから記者は黙って記事を書けと、そこまで極端な方にはいまのところお目にかかってはおりませんが、少々その気配を感じることがあります。記者発表しても、報道するかどうかはメディアの自由であるという基本をご理解いただくのはとても難しいことなのです。